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Pleasure Vinyl, 11月の協奏曲

  • 2008/11/16(日) 17:58:03

巷では既にきらびやかな12月の装飾が施され、クリスマスの音楽が流れたりしているが、
未だ11月である。10月のハロウィンがすむと、クリスマス、お正月、とわき目もふらず
まっしぐらな街頭の風景に、ややうんざりする。
なにも目くじら立てて嫌悪するまでもあるまい。
予定通りの風物詩として見過ごし、罪のないBGMとして聞き流しておけばよいではないか。
じっさい、駅前のイルミネーションはとても綺麗じゃないか。

そのタイトルに「11月」を冠した曲がある
「November Steps」 武満徹

尺八と琵琶とオーケストラのコラボレーション。尺八&琵琶 協奏曲。
ニューヨーク・フィルハーモニック交響楽団の創立125周年記念祝賀コンサート・シリーズ
のために武満徹が委嘱作曲された曲で、初演が1967年11月9日。
曲の構造も「特別の旋律主題をもたない11のsteps」から成る。
予定調和しない美しさと緊張感。
琵琶のバチの一打にびくっと目を覚ますようにして立ち上がるオーケストラは緩やかに
奏でる、というよりも揺らぎ、何事かをつぶやき、ざわめき、ふたたびびまどろむ。
尺八のカデンツァに琵琶が耳を傾け、琵琶の語りに尺八がため息をつく。
未知なる展開への期待、予測を裏切られる快感を味わう。
BGMにして聞いてはつまらない。
音にからだをゆだねて、からだに音が染みこんでゆくイメージ。

協奏曲といえばピアノ好きのようで、
アルゲリッチによるチャイコフスキー、ピアノ協奏曲第1番

ジルベルシュテインのラフマニノフ、ピアノ協奏曲第2番

などが音楽棚ではレギュラーポジションにつけている。
が、グレグリオ聖歌のポリフォニーと、サクソフォンの独奏という組合せもある意味、
協奏曲と言えるだろう。そうであれば協奏曲部門今月のヘビロテは、
ヤン・ガルバレクとヒリヤード・アンサンブルによる「オフィチウム」

もう長年に渡って聞き続けている。季節にかかわらず絶対的なおすすめ盤だ。

以上

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アルゲリッチ&アバドのショパン/ピアノ協奏曲第1番、リスト/ピアノ協奏曲第1番

世界の檜舞台に飛翔としていた若々しいアルゲリッチとアバドならではの名演といえるだろう。

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