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海程 467、468、469

  • 2010/12/31(金) 11:49:15

海程 467、468、469

海程はもう年が明けた。2011年1月号(469号)が届いた。

初めての投句が選を受けたのは2010年1月号だった。
一年間、いつの季節も試行錯誤の連続だった。
2011年もいろいろやってみたいと思う。句会が面白いことを知ったので
2011は句会にもできるだけ参加したい。「海程」の外に手を伸ばすのも
いいかな。

ところで、「海程」「豈」合同ブログ「俳 句 樹」、2010/12/25号は
 鷗へ―山中葛子の作品世界 ・・・田中亜美
が面白い。田中亜美さんの解説、先生みたい。って先生か。

<まだ見ぬ一句へ>旅を続ける山中葛子。
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  母が降るこの紺碧を嫁ぎゆく 
  野に伏せば風の樹液がこぼれ出す
  野に白し十字架指に覚めつづく
  髪をわたそう北斗へねむっている階段
  花売りの港は白い歯でねむる
  私の憂いなぞ青年ちらばり葉を挘る
  あなたの街絵筆すばやい叫びとなる
  低い夜のリラ木質のくねる再会
  ロープ巻きあげ陰植物の朝よふたたび
  児の驚き海は烏と鉛の太鼓
  その槍はいつか私を弾のように
  白蛇の部屋なめらかにストロー挿し
  ぼうぼうのへいへいぼうなる青葉木菟
  魚の網やぶれだす光線状ともだち
  ピアノの少年だんだんつよくピラニア
  青葉天井ふるえて鳩の傷声よ
  抱擁樹海しずかに灯る芽のランプ
  春の雲鯰を自由にしてあげよう
  すかんぽ発の自意識過剰を抱きこんだ
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<「前衛」(アバンギャルド)の醍醐味は、つねに自らのその先をめざし
続ける運動性、その奔騰のプロセスにこそ、求められるべきなのである。>
との田中亜美さんの方向付けに従おう。既成概念の新たな活用系を示す
ところが素敵である。常に飽き足らぬこと、貪欲であること、変化すること、
化粧すること、化生すること。そう在り続けたい。

そして私の手はいまひとりの前衛俳人、八木三日女の濃密な本に伸びて
いる。見るからにいかがわしい真紅の布装丁『八木三日女全句集』の
アバンギャルドについてはまた別の機会に触れよう。





あせらずゆっくり進んでゆこうとおもう。拙句。

467
  浴衣着て髪おろしたるに声掛けず
  藪漕ぎて躓く夏の分水嶺
○ 透明な臓腑をさばく夏の姉

没 炎昼のベンチに眠る女かな
   日日草今日を最期と咲きにけり


468
  扇風機無人の部屋に首ひねる
○ 森の底梢(うれ)に螺鈿の空ゆらり
  ちょっとだけテレパシー通う梨含み

没 終戦忌虚無と平和の初期設定
  失くさぬよう鈴をつけよう夏終る
 

469
○ 図書室の空気皮膚呼吸金木犀
  音もなく離岸する舟雨季の島
  透明な障害物向こう側が見える秋

没 蚊をはたくはじけちる血の句読点
  コスモスや大雨のあと空を見る

469においては、「離陸」する舟と投句したが「離岸」と修正いただいた。
そもそものイメージは離陸なのだが離岸にしていただいてよかったと思う。


以上

BOYCOTT RHYTHM MACHINE VERSUS LIVE 2010

  • 2010/12/31(金) 10:19:55

BOYCOTT RHYTHM MACHINE VERSUS LIVE 2010

しばらくブログアップする暇がなくてすでに今年も最終日となってしまったが、
今年のイベントとしてはなかなか印象深かったので、報告しておく。
渋谷慶一郎をフォローしていてたまたま見つけた清宮陵一のV.R.M.V.L.宣伝リツイートで
速攻申し込み。このLIVEの良し悪しはともかく、Twitterがなかったら絶対に参加できて
ないな、と改めてTwitterの力を感じた。

音楽による異種格闘技戦というコンセプトで開始されたV.R.Mプロジェクト。
今回は世代もジャンルも表現形態も異なる3つのVERSUS
 AFRA vs OpenReelEnsemble
 ASA-CHANG vs 康本雅子
 渋谷慶一郎 vs DJ BAKU
しかも会場は国立科学博物館内。一夜限り、限定200名、¥4000。

で、LIVEはどうだったか、というと、

 AFRA vs OpenReelEnsemble
  ・・・O.R.E初体験!すごいよこの人たち。
    AFRAや自分らの声をその場で録音してOpenReel回してスクラッチしてたからね。
    青く光る装置、視覚的にも刺激的だった。

 ASA-CHANG vs 康本雅子
  ・・・恐竜の骨に囲まれて、ぼくらはASA-CHANGのドラムキットのすぐうしろから
    康本雅子を堪能したんだけど、ボディーランゲージが突き抜けるとこの人になる
    と思った。彼女なら日常もダンスでコミュニケーションできそう。
    で、僕はというとオリジナルサウンドマシン「巡礼トロニクス」を間近に見物できて
    大満足!ASA-CHANGさんは太鼓たたいてるけど、それ以外全部「巡礼トロニクス」
    がやってるからね。 
    それにしてもASA-CHANGさん博物館の見学者みたいにしてふらりと登場して
    「影の無い人」の曲も康本雅子に気をとられているうちに終って、みんなポカンとして
    始まりもい終わりも誰も拍手しなかった。ある意味すごいコラボ成功してる感あり。

 渋谷慶一郎 vs DJ BAKU
  ・・・ぎりぎりノイズに傾いたライブだった。渋谷慶一郎、ライブパフォーマンス難しいよね。
    ラップトップで、コンソール操作も大してないし、動きないので、緊張感もないみたいに
    見えて、いつものDJ BAKUを期待したファンには興ざめだったろう。
    しかしもう少し面白く出来たんじゃないかな。

以上




海程 東京例会(2010/12/11)

  • 2010/12/30(木) 10:44:29

海程 東京例会

先日生まれて初めて句会というものに参加した。
海程 東京例会(12/11/土@新宿家庭クラブ会館)だ。

ハガキにて1句、開催の7日前までに例会ご担当者様へ送る。
当日は、そうやって事前に投句された全句(今回の場合約100句)がA3の紙に印刷されて
会場で配布される。各句の作者名は記載されていない。参加者はその中から4句選んで
投票する。13時から開始して45分はそのような選句タイムである。
この時点で未だ金子兜太先生は現れていない。隣の方に聞いてみると、
追々やってくる。そろそろじゃないか、でも来ない時もある、とのことであった。
なに!来ないかもしれないとは、ずいぶん気ままじゃないか!
本東京例会は金子兜太先生による全句講評がいちばんの醍醐味と知り、金子兜太先生に
絶対会えると思って参加したのに! 
それでも句会は粛々と進行する。次には披講(選句発表)である。
参加者全員の選句用紙を披講者(読み手)が皆の前で読みあげる。
選句者の氏名と選句4句を読み上げる。何の予習もせずに参加した私は、何が
どう進行されているのかはじめのうちはよく分からなかった。披講が始まると隣の方の
手がなにやら動くので覗き見ると「正」の字を書いている。なるほど、どの句が何人に
あるいは誰に選ばれたかをメモしているのだ。
読み上げているうちに、ようやく金子兜太先生登場!コートを着たままトコトコと大教室に
入ってきて主宰席に着くと披講をよそに机に向かい、黙々と選句をはじめられた様子である。
私は前から二列目に座っていたので先生が良く見える。
披講の読み上げの最後に金子兜太先生の選が読み上げられる。金子兜太先生選は
4句ではなく、良いと思った句は何句でも選ぶようだ。この日は10句ほどであった。
私の句は金子兜太先生選には漏れた。
さて、お次は講評の時間である。高得点(多くの選を得た)句を取り上げ、この時点でも
まだ、作者名はふせたまま、その句を皆で講評する。選んだひと、選ばなかったひと、
同人の先生たちなど一句につき五人ほどが講評し、最後に金子兜太先生が評する。
とても齢91とは思えない滑舌の良さ、声の張りである。喋りが早い、しかも辛らつで痛快。
なるほどこれが兜太節かと納得。

ところで、句会のメインイベントである講評の前に、司会者から開始の挨拶がありその折
初参加者は自己紹介せよとのことで、いきなり名指され、立ってマイクを向けられた。
私のほかに二人初参加者がいたが、トップバッターである。何の心構えもなく完全に油断
していたのでびっくりした。
もともと、いとうせいこうのファンで金子兜太先生とせいこう氏の御本を読んで俳句に関心を
もったこと、昨年から海程に投句をはじめた初心者であることなどを述べたところ、金子兜太
先生からすかさず、「いとうせいこうみたいな顔してるな」とつっこみをいただき会場笑。
俳句とは全く関係の無いからみではあるが、ちょっとほっとして席に着いた。

ところが、ほっとしたのも束の間である。もっとも高点句の最初の講評はせっかくだから今日
初参加の方々に、とまたまた名指されマイクが回ってくる。12名の選を得た句だが私は選ば
なかった。

  朝日のなかで生牡蠣食べて野に暮らす

実際に好まなかったのである。私の前に講評した若者の「散文的だ」という意見に賛同を示し、
詩を感じないとも述べた。金子先生は散文的と評した我々の意見には批判的で、最近の若手
は型にはまったのが多くてこまると仰っておられた。とほほである。

しかし、意見はずばずば言い合う、これが句会かと。なかなか面白いではないか。
次の句の講評では、えーと、初参加の君選んでいるね、ではどうぞと。油断禁物である。
みたびマイクは回ってきた。

  辻褄が合ってひとりとなる枯野

意見のあわない人間関係があってこれまでは自分が正しいと信じていたのが、ようやく
自分以外のみんなが言っていることの方にこそ辻褄が合っていて、それに気がついた自分
の四面楚歌というか孤独感が、枯野のイメージとしっくりきた、と述べた。
ほか、私の選んだ句は以下である。

  深井戸を覗いてもみよ神の留守

  水澄んで月と厨と行き来して

  綿虫を指紋のように示される

  辻褄が合ってひとりとなる枯野

ちなみに拙句はどうだったかと言うと、御二方より選をいただいた。
講評で自分の句を読み上げられたときは感激である。がしかし、金子兜太先生の講評は
というと、「へえ、そう」。以上。
単なる報告に過ぎない、というご評価である。私自身、生活報告俳句ほどつまらぬものはない
と自覚する者にして、先生からそのように評されて猛省。自分に甘かったということだ。

  兆しあり落葉の裏にびっしりと (あ)

金子兜太先生からは酷評をいただいたが、御二方より選というのが
木下ようこさん、山下つばささん。
ほかでもない若手で素敵な俳人の御二方選には大変励まされます。ありがとうございます!

さて、今回の東京例会の記録と様子は以下のURLにアップされている。
高点句は名前入りで。関心のある方はどうぞ。
http://kanekotohta.jp/201012reikai.html

次回は1/20(土)である。以下URLご参照。
海程の同人や会友でなくとも参加できる。
http://www.kanekotohta.jp/kaitei%20kakutinokukai.html


句会の最後に全句の作者名が発表されるのだが、以下には驚いた。
  
  朝日のなかで生牡蠣食べて野に暮らす  金子兜太


面白い。次回も是非参加したい。

以上

pleasure vinyl, Live at the Social Vol.1,2,3

  • 2010/12/05(日) 19:41:50

Live at the Social Vol.1,2,3

本日のヘヴィロテ。

今も健在ロンドンのクラブ the Social  のMix!

Live at the Social Vol.1 mixed by The Chemical Brothers


Live at the Social Vol.2 mixed by Jon Carter(Monkey Mafia)


Live at the Social Vol.3 mixed by Andrew Weatherall



ファンキー、ロッキー、テッキー!!!
90年代後半の音だが、今でも確実にフロアをふっとばすだろう。
ひとつの原点。進化も退化もない。

さて、2010年が終ろうとしている。