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Pleasure Vinyl, Au Revoir Simone がんばりすぎない

  • 2009/06/21(日) 14:26:01

Au Revoir Simone

ブルックリンの小鳥たち。


versesofcomfort

 "Verses of Comfort, Assurance & Salvation"







thebirdofmusic


 "The Bird of Music"







stillnightstilllight


 "Still Night, Still Light"





彼女たちの歌声を聞くと、

がんばりすぎないこと、と。

そう思います。


以上

NINAGAWA 十二夜

  • 2009/06/21(日) 12:33:16

妻の知人のお薦めあって、『NINAGAWA 十二夜』 昨日6/20昼の部を観てきた。

凄く、おもしろかった。
興味がある方は、手をこまねいたり躊躇したりせずに観るべきだ。

歌舞伎それ自体の経験が浅いので、何をどう語ればよいのか分からないが、
無知と誤解をおそれずに感想を述べる。

それは歌舞伎風の演劇だ。
歌舞伎というのは古典的でなんだかよく分からない、という先入観のある方にも
『NINAGAWA 十二夜』は心配することなく楽しめる。
事前に岩波文庫の『十二夜』(小津次郎訳)をぱらぱらと読んで行ったが、
事前の予習などなくても十分楽しめる。
ちなみに脚本は小田島雄志訳を元にしているそうだ。
脚本/台詞はかなり原作に忠実だなと感じた。言葉遊びはシェイクスピアを下手に
翻訳するのではなく、日本語で上手くアレンジされていて、脚本家の方のセンスを感じた。

さー、はじまるよーとツケがチャンチャン鳴り出して、例の黒・萌葱・柿の三色の幕がさささー
と下から上へひらかれて、びっくり! 
大鏡。観客は役者ではなく、まず自分達を観るのだ。
あなたたちこそ喜劇だ、と宣言されて幕が開く。
美しくもすさまじい演出だ。のっけから鳥肌が立つ。
そして大桜。チェンバロと鼓。
和洋折衷の調べは、御簾の後ろで生演奏。全幕を通して奏でられる。
ミュージカルのオーケストラピットみたいなもんだな。

奏でるといえば、役者の台詞回し。歌舞伎の台詞は音楽を奏でるようだ。
台詞そのものは現代口語でポップでおちゃらけてはいるが、歌舞伎風にアレンジされて
わかりやすい。時に踊るように立ち回ったり、格好つけて見得切るような時は、
バカボンのマンガでたまにパパが劇画になるけど、あれあの感覚。
台詞も身のこなしもとたんに100%歌舞伎になって、台詞回しはシリアスに、
いっそう唄うように、奏でるように気持ちが入って、ツケがチャチャンっ!なんて鳴って、
次の幕へ。 いいねー。

舞台装置の大掛かりなのも歌舞伎風だろうか。
回り舞台を使った場面の回転、荒々しい海に船が難破する場面を、波の絵を描いた
舞台を覆うほどの大きな布で表現したり、突然幕がすとんと落ちて次の場面に展開したり
と、いつもダイナミックでゴージャスだ。

個人的には市川亀治郎が女方で演じる、麻阿(まあ)が一番よかった。

帰りがけ、うおがし銘茶銀座店の喫茶室に立寄る。
いやー楽しかった。声出して笑ったわ。
妻と義母とで振り返りりつつしゃべりつつ、しかし、
歌舞伎とはいったいなんだろうか。茶をすすりながら思う。

以上

books reminder 『世界制作の方法』 ネルソン・グッドマン ほか

  • 2009/06/14(日) 19:21:49

読み書きとも相変わらずなのだが、怠惰でPMSの更新は久しぶり。
読みかけや積読、これからの書物についての備忘録。

『世界制作の方法』ネルソン・グッドマン ちくま学芸文庫
 <言語中心主義に陥っている現代哲学の超克を目指し>
という概要に関心があって、amazonで調達。

『中村草田男集』朝日文庫
ヒマさえあればぱらぱらと。

『神の子どもたちはみな踊る』村上春樹 新潮文庫
阪神大震災後の短編連作。未読であった。どれも好き。
俳句のミニマリスティックな方法について考えるとき、散文におけるミニマル
についても考えないではいられなく、村上春樹の表現を思い、
レイモンド・カーヴァーやポール・オースターを思う。

『クラブとサロン』松岡正剛、中条省平ほかNTT出版
 サロンに関する考察と実践が昨年来のテーマなのだ。
 絶版の本書をようやく入手。

『記号と事件』G・ドゥルーズ 河出文庫
1972-1990年の対話、文庫版で改訳されているらしい。
戸田ツトムの装丁はとても素敵だが、あの大きな本はともすると
オブジェと化してしまう。
河出文庫による一連のドゥルーズ文庫化は画期的だ。手軽だ。
しかし、いくら文庫でも電車で『アンチ・オイディプス』は困難だと思うよ。
文章を見るならともかく、読むとなったら。。

『合本 俳句歳時記 第三版』角川書店編
amazonで中古をゲット。フル稼働してます。
無季も有りと考えるが、季語・季題となる言葉のイメージの豊かさは
古代から日本人にとって確かなものだと感じる。

『TAP』グレッグ・イーガン 河出書房新社 奇想コレクション
<脳に作用してあらゆるものを言語で表現することを可能にするインプラント“TAP”。
それを使用していた世界最高の詩人が謎の死を遂げた>と紹介されていて、
わくわくしてゲット。短編集。イーガンは他に『万物理論』、『しあわせの理由』も良いよ。

そんなところかな。
以上

THE UNLIMITED DREAM COMPANY

  • 2009/06/14(日) 10:11:05

ちょうど一年ほど前に、J・G・バラード月間と称してバラードを集中して読んだ時期があった。
実際には月間ではなく、ほぼ昨年いっぱいを通じて読むことになったが、
なかなか良い試みであった。
ちなみに、バラード月間の選書の中で一番気に入ったのは『夢幻会社』だった。
(原題は『THE UNLIMITED DREAM COMPANY』)

ふと思い返してバラードの最近を検索してみたら、この4月に亡くなっていた。

バラード78歳だったそうだ。破滅への憧憬と極限状態の美学を夢想しつづけた
この老齢の作家(まさにJGB=THE UNLIMITED DREAM COMPANYだ!)に、
更に何を期待するというのだ。圧倒的な作品群は永遠に不滅だろう。

もう十分だ。 夢など見なくていい、ただ安らかに眠ってくれ。

しかしwebでは「太陽の帝国」と「クラッシュ」のJ・G・バラードとなっていて、もれなく
スピルバーグとクローネンバーグがつきまとい、破滅的だ。
ちょっとでもJ・G・バラードに関心のある者は、映画ではなく、まず本を読むこと。

以上