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『(500)日のサマー』  fateとcoincidence

  • 2011/10/08(土) 14:29:46

『(500)日のサマー』 
友人のおすすめでDVD借りて観た。

おもしろーい!。
サマーといいことになった翌朝、街中と喜びを分かちあうトム!
アホでベタで大げさな演出に爆笑。

ストーリーはそんなに新奇じゃないと思うがプロットがいい。
パルプフィクションみたいな時間のシャッフルが面白い。
というかシャッフルなしにこの映画はありえない。

トムは意味=フィクションの人、サマーは自然=リアルの人、最後になって
「運命ではなくて偶然なんだ」(※)と目から鱗のトムの心境をナレーターが
語って、一皮むけたぜっ、て感じだが、やっぱり言葉の意味で世界認識を
改めただけのトムは、所詮トム・バージョン2にすぎない。
サマーのリアルは理解できない。

と、例えばこんな風に映画の意味について思いをめぐらせ語らせる記号に
満ちた映画だけれど、意味について思いをめぐらせているそこのあなた、
あなたこそ、トムだ。 サマーには永遠にふられっぱなし。
でもサマー大好き。

(※)
Narrator: If Tom had learned anything... it was that you can't
ascribe great cosmic significance to a simple earthly event.
Coincidence, that's all anything ever is, nothing more than
coincidence... Tom had finally learned, there are no miracles.
There's no such thing as fate, nothing is meant to be. He knew,
he was sure of it now.

以上

『グラン・トリノ』

  • 2010/01/17(日) 23:27:33

『グラン・トリノ』

慟哭を堪え歯を食いしばり、泪のただほおをつたうにまかせた。
とてつもない疲労感にまみれてエンドロールを呆然としてすごした。

命令されたわけではなく自分からやったと、言うことを恐れている。

そう、ガンガン自分でやる男。 最期まで、自分のためにやる男。

完璧にやられた。

かもめ食堂

  • 2010/01/02(土) 19:54:57

かもめ食堂

妻の職場のフィンランド人の先生からのおすすめということで、
かもめ食堂(2006年 萩上直子監督)を観た。

好きです。
理屈で分かっちゃわない映画が好きなんだ、ということに気がついた。

明るいのにパジャマは白夜のせい。フィンランドのゆっくりとした時の流れ
は、森のせい? 街と空の綺麗な色。 ・・・ちょっと一杯詰め込みすぎ?
でも好きです。

訳ありな人々、十人十色。分かっているようで分かってないことって、
けっこうあるんですよねー、と喋らせる台詞。 ・・・うーん、ちょっと月並で陳腐?
まあ、いいや。
小林聡美、片桐はいり、もたいまさこのお陰で、本のつまらないところはなんとか
繕われています。

それにしても、小林聡美を映画でみるのは、すごく久しぶりじゃないか。
想いおこせば十九年前、
小さなミニシアターで大林宣彦特集をやっていて、レイトショーを観にいったのだった。
同じ小林聡美を「転校生」のすぐ後に「廃市」で観るというギャップの激しさが、
私を一夜にして小林聡美ファンにしてしまったのだった。
そして脳裏に流れる曲はショパン「別れの曲」。
「別れの曲」は実は尾道三部作の中、富田靖子主演「さびしんぼう」のテーマだけど、
小林聡美を観ると脳裏に流れてしまうのだ。
ところで「さびしんぼう」は、ファンの方には申し訳ないが未熟な甘ったるさみたいな
印象しか残ってないし、原田知世「時をかける少女」に至ってはあまり覚えていない。
そのくらい、小林聡美の印象が強かったようである。

以上

『とても見逃すわけにはゆくまい』 フランス映画の秘宝

  • 2008/08/31(日) 14:40:54


『とても見逃すわけにはゆくまい』
 と言われても。。。
全部で13本あるよ。

「日仏交流150周年記念 フランス映画の秘宝
 〜シネマテーク・フランセーズのコレクションを中心に〜」公式サイト

 主催:朝日新聞、シネマテーク・フランセーズ
 会場:有楽町朝日ホール
 期間:9/5〜9/15、上映スケジュールは上映日程を参照のこと。

9月7日(日)15:30 座談会は入場無料というから是非行ってみよう。
セルジュ・トゥビアナ(シネマテーク・フランセーズ館長)、蓮實重彦(映画評論家/元東京大学総長)、ジャック・ドワイヨン(映画監督)、青山真治(映画監督)の各氏が出席する予定とのこと。

以上

崖の上のポニョ 

  • 2008/08/02(土) 23:35:33

実は既に公開初日19日、新百合でさっそくみました。
たいへんよかったです。細部のつじつまについては大目に見てあげたくなりました。海の世界になった晩、崖の上だったからこそ、宗助も一緒に目覚めたポニョも水没しなくてすんだので、「崖の上のポニョ」でよかったのだと思います。
宮崎駿のアニメ映画では、「どこそこのだれ」とか「だれのなんとか」といったネーミングが多いような気がします。
初めてタイトルを見たとき、わざわざやわらかい「ポニョ」を語感も濁音で言葉のイメージとしても美しくない「崖(ガケ)」の上にしなくてもよいのにと思いましたが、やわらかいイメージと厳しく危険なイメージが隣り合わせてそのミスマッチが印象的でありました。

映画の中身もタイトルのままだなと感じました。ダイナミックな自然の猛威、速度と質量を感じさせる大波=「水魚」(これまた、猫バスがとおりすぎても大人には風が吹きぬけたに過ぎないように、大人に大波は水魚には見えまい)として、やさしいタッチとえんぴつの質感で描いた効果には感銘しました。
ノアの箱舟的に神秘的な大災害(大津波・地上水没・月墜落)を生き抜く5歳の男の子と人間になりたい人面魚(人魚姫のパロディ)の小さいな恋の物語。そのストレートさがうらやましくて、ちょっと恥ずかしいくらいで、罪を知らないアダムとイブみたいで、ぐっときました。

ほんと、いいなあ。